親バカのひとり言

御年38歳の親バカ日本代表の男です。徒然に様々なことをブログに綴っていきますので、アラフォー男の発言に乞うご期待下さい!!

親バカが語る 世阿弥 3つの視点が大事

みなさんこんにちわ。

マスクをしている人が、マスクを取ったところを見たとき、だいたい想像していたのと違うな。と勝手にがっかりしてしまう親バカ日本代表くろだです。

マスクあると2割増しな気がします。

個人差あります。非難、誹謗中傷は勘弁してください。

 

今日のお題。

視点について

視点とは、物事を観察する立場。

子どもの視点や、お客様視点など様々なシーンで使われることばで、

いろいろな視点から物事を見ることが面白いと常々思っている次第です。

やっぱり、人と同じっていうのは、安心感はありますが、変わっていてこそ個性だと思うので。まーでもこれも、一つの視点なわけですが。・・・

世阿弥 能楽

能楽を大成された世阿弥さんがこういったそうです。

ざっくり言うと、「3つの視点が大事」。

離見の見が有名な言葉ですよね。

世阿弥さんが残した「風姿花伝」を始めとする多くの著作は、演劇や芸術についての考えが述べられたものですが、世阿弥のことばの深さはそれだけではないんです!

今風にいえば、「観世座」という劇団のオーナー兼プロデューサーでもあった世阿弥さんは、劇団の存続のためにはどうしたらいいかを考え抜いたらしんです。

それは役者の修行方法から始まり、いかにライバル劇団に勝ち、観客の興味をひくか。

そのために何をする?なんてことを、後継者に託す具体的なアドバイスを記したものが、彼の伝書なわけです。

いわば、芸術のための芸術論というよりは、生存競争の厳しい芸能社会を勝ち抜くための戦術書ともいえるものです。

それって、能とか芸能だけでなく、ビジネス的にも、人生全てにおいて通ずる考えですよね。

3つの視点

我見

我見:自分だけのかたよった狭い意見・見地 。

演者が舞台から観客を見る、すなわち自分から相手を見るのが「我見」。

 

離見

観客が演者を見る、相手が自分を見ている視点が「離見」。

離見は、客観的に自分自身をみることが大事ってことをいっているわけですね。

離見の見

「離見の見」は、俯瞰するように舞台と客席全体を見る視点、つまり全体を客観的に眺める視点をいいます。

この言葉は、世阿弥さんの「花鏡」のなかにある。 『観客の見る役者の演技は、離見(客観的に見られた自分の姿)である。

自分の姿を左右前後から、よくよく見なければならない。

ただ、当たり前ですが実際には、自分の姿を自分で見ることはできません。

客観的に自分の行動を批判してくれる人を持つなど、ひとりよがりになることを避けるよう、心掛けなければなりません。

ではどうやって、自分を第三者的に見ればいいのか。

世阿弥は、「目前心後(もくぜんしんご)」ということばを用いています。

「眼は前を見ていても、心は後ろにおいておけ」ということ。

すなわち、自分を客観的に、外から見る努力が必要だといっているのです。

これは、単に演劇の世界に限ったことではありませんよね。

「後ろ姿を覚えねば、姿の俗なるところをわきまえず」

※「後姿を見ていないと、その見えない後姿に卑しさがでていることに気付かない」

それではいけないですよねって世阿弥は言っています。

 

まとめ

歳を重ねれば重ねるほど、地位が上に行けば行くほど、前を見ることが要求され、自分の後姿を見ることを忘れてしまいがちですが、自分が卑しくならないためには、自分を突き放して見ることが必要なのですね。

全体の中で自分を客観的に見ることは、いつの世でも難しく、しかし必要とされることなのですが、私はこれを常に意識しています。

誤解なきように言っておきますが、できているわけではありません。

 

常にそうありたいと思う自分の理想がそうだというだけです。

世阿弥さんに興味を持った方がいらしたら、ぜひ調べてみて下さい。

 

おしまい